私が開院した理由

突然の事故

子供の頃、私は学校の体育が苦手でした。

それが原因かもしれませんが、
高校2年の体育の授業で誤って跳箱から滑り落ち、
床に腰を強打。
尾てい骨から頭のてっぺんまで電気が走ったような衝撃を受けました。

そして、翌日から襲ってきたのが腰の激痛です。
当時の医者の診断では『腰痛症』。
友達からは『17歳で年寄りみたいだ』と揶揄されました。

しかし、当時は今ほどの治療法が無かったので、
痛みが消えるまで5年かかりました。

そのあいだ、私は青春謳歌どころか腰痛との闘いでした。

少林寺拳法に出会って

痛みが軽くなって社会人になった頃の私は長かった養生生活で
筋力は衰え、血圧も高くなり、老人のような身体になっていました。

当然、健康不安のかたまりでした。

そんなある時、縁あって少林寺拳法の映像に出会い、
気力体力を鍛えようと決意して入門。
27歳の時でした。

以来、少林寺拳法を私は40年修行することになるのですが、
修行中に経絡医法東洋医学を学ぶ機会に出会い、
長年苦しんだ腰痛の真の原因を独学で知ることができました。

20140106経絡

そして、知れば知るほど、人の身体の神秘さに惹かれて、
当時は一介のサラリーマンでしたが、いつしか

『将来、この知識を活かしたい』

と思い続け、定年が近づいた頃、整体師になることを決心しました。

整体法の修得にむけて

実は、少林寺拳法には《整法》というカリキュラムがあります。

「歪んだ身体を整える」、そういう目的の科目です。

腰痛の体験から、私は人一倍この《整法》に関心を持っていたので、
その技で家族や友人にボランティア施術をしていました。

しかし、限られた技術法で整体院を開くことには踏みとどまり、
社会的に通用する整体術を学ぶために近隣の整体養成校に入学。

定年になる前でしたので、最初の2年間は土日だけの通学。
定年後は昼間のカリキュラムを1年間履修しました。

因みに、養成校では修行の実績に応じて実際に
患者さんへの治療を実践することができましたので、
3年間でのべ4000以上の臨床を体験しました。

養成校の卒業間際には中国天津市の天津中医薬学大学
推掌法の短期研修にも参加し、伝統的な中国整体を学びました。

開院してみたら…

養成校では底抜けに明るい院長や仲間たちに恵まれ、
3年の修行はあっという間に過ぎ、2004年4月に
現在の整体院を開院することができました。

養成校で学習した施術力には自信はありましたが、
当初は緊張の連続でした。

が、まもなくクライアントさんからは、

『おかげで、楽になった』
『これだったら、早く来ればよかった』

などの感想もいただけるようになりました。

そして、振り返ると臨床数は10000を越え、
自惚れかもしれませんが、施術法も徐々に進化してきました。

この道に立ち続けたいという “想い”

こんにちも、ひたすらクライアントさんと向き合う日々ですが、
最近思うことは、辛い痛みや苦痛は “生きてきた証” なんですね。

当院には腰痛や肩凝り、手足の痺れ、など、殆ど肉体的な
苦痛を訴えて来院される方々ですが、何回かお付き合いが続くと、

『わたし、実はうつ病なんです』
『自律神経失調と診断されて心療内科に通っています』

など、メンタルなお悩みを聞きます。

それがここ数年たいへん増えている気がします。
それだけ、世の中が複雑化しているのかもしれません。

そこはもう整体師が受け止める範疇を越えた領域だと思いますが、
よく観察させいただくと、身体の一部に共通する歪みを発見できます。

その施術で全て完治できるとは思っていませんがお話を聞き、
私の人生体験と重ねてお話しさせていただくなどすると、
気のせいかもしれませんが、クライアントさんの身体が緩むのです。

『おかげさまで、一度も一緒に外出できなかった
 3歳の息子を海水浴へ連れて行くことができました』
と、うつ病で悩んでいたある若いお母さんが晴れ晴れとした表情で私に仰いました。

嬉しかったですね。
この道に立っていて良かった!と思いました。

痛みや苦痛は悪いことばかりではありません。
治せば喜びに替えられます。
そのお手伝いをして何分の一でもよいから力になりたい。

いま、そうした気持ちがふつふつと湧いています。


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